金融市場の混乱と安保法案

先日突然、株式市場、為替市場、原油などの商品市場が大幅に下落し、世界経済のトレンドががらっと変わってしまった。その最大の原因は、中国の経済成長が鈍化し陰りが見えてきた中、中国政府が中国元の基準値を切り下げたからである。中国のみならず全世界的な経済成長の鈍化が同時進行してきている中で、今回、中国の切り下げが引き金となって混乱を招いてしまったと言える。そして、今後さらに悪化する可能性が十分あるとする見方も出てきており、世界的な経済危機に発展すると見る向きもある。このような状況において、今、世界中の株式市場などの資金がリスクの逃避先として日本円に向かっており、その結果、円が買い増されてドル円相場は大きく下落している。
過去の経済危機においても円は安全な資産として、リスク回避のために円相場が上昇する場面が幾たびとあった。円が安全な資産とみなされるのは円が比較的にリスク資産への投資に回されていないからであるが、円が日本という安全な国の資産として扱われてきたとも言い換えることができる。